【若松ボート G1全日本覇者決定戦】西山貴浩 悲願の地元周年初V「達也が逃げさせてくれました」

2024年10月03日 04:30

ボートレース

【若松ボート G1全日本覇者決定戦】西山貴浩 悲願の地元周年初V「達也が逃げさせてくれました」
周年優勝記念のメダルを手にニッコリの西山貴浩 Photo By スポニチ
 ついにやったぞ!!ボートレース若松開設72周年記念競走G1「全日本覇者決定戦」は2日第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の西山貴浩(37=福岡)がトップスタートから先マイ。後続を寄せ付けず逃げて、悲願の地元周年Vを飾った。3月からつダイヤモンドカップ以来4度目のG1優勝。2着に森高一真、3着には前田将太が入った。また、節間売り上げは99億円1211万9500円と、目標の90億円を大幅に上回る大盛況だった。
 やっとこの時が来た。優勝戦は無風で絶好の水面。「達也がベタ水面にしてくれると思う」と前日に西山が語っていた通りのコンディションになった。達也とは2022年11月にレース中の事故で帰らぬ人となった中田達也さん。かわいい後輩が西山を後押しした。

 インからコンマ13のトップスタートを決めると、1マークを先マイする。あとは後続を引き離してVを確定づけた。若松でデビューし約19年、どうしても欲しかった若松G1タイトルを獲得。念願達成となった。

 「若松なのでトップスタートは僕だろうと思っていました。1マークは大失敗で“やらかした”と思ったけど、達也が逃げさせてくれましたね」

 機力で上の選手は多くいたが、いつも通りに出足系をしっかり仕上げて乗り切った。そして「若松では誰よりも気合を入れているし、中田達也の魂とともに走っている。絶対に負けたくない」という強い気持ちが何よりの原動力。優勝戦が終わり開口一番に「やっと解放されました」と安堵の表情だった。

 これで今年の獲得賞金は7400万円を超えて10位にランクアップ。SGグランプリ(12月17~22日、住之江)に大きく躍進した。「同期の土屋智則と大暴れしたい。峰(竜太)をぶった切ってきます」の言葉が頼もしい。西山にはその先にも大目標がある。来年はクラシック(3月25~30日)とメモリアル(8月26~31日)が若松開催。「選手生活のピークをそこに持っていきます」と気合が入っている。当然、そこまでは今の勢いで進むのみ。これからの、西山の快進撃に期待したい。

 ◇西山 貴浩(にしやま・たかひろ)1987年(昭62)5月15日生まれ、福岡県出身の37歳。97期として2005年11月若松一般戦でデビュー。08年9月若松で初優勝。20年9月徳山ダイヤモンドカップでG1初V。通算50V(G1は4V)。主な同期は池永太、山口達也、原田佑実ら。1メートル68。血液型A。

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