【ボートレースコラム】平和島で地元ルーキーが成長のきっかけつかんだ?

2024年10月07日 04:30

ボートレース

【ボートレースコラム】平和島で地元ルーキーが成長のきっかけつかんだ?
7日まで開催の平和島に出走中の藤井太雅 Photo By スポニチ
 2022年5月にデビューした東京支部130期の藤井太雅(ふじい・たいが)が、2~7日のボートレース平和島一般戦で2日の初日2R、冷静な2コース差しで白星発進を決めた。
 この日は強い南風(ホーム追い風)で差しが決まりやすい水面だったが、まだ5、6着を重ねる日々であり、しかも5月23日の江戸川でフライングを切って「F1」の身。立ち回りは難しかったはず。そんな状況でつかんだ1着は大きい。

 もちろん、好調が続くはずはない。初日後半は4着、そして2日目1回乗りの4Rも強敵がそろう中での6号艇ではなすすべもなく6着。しかし、2日目のレース後に聞くと「初日より確実に足は上向いている」と言い切っていた。着順が悪くなると、経験豊富なレーサーでも的確な評価は難しいもの。藤井がつかんだ感覚が、必ずや今後に生かされていくのだろうと感じた。

 初日後のコメントも秀逸。「乗り心地を合わせていく調整は平和島、江戸川、多摩川で全然違うと思う」。調整が青写真通りにいかないことは重々承知しているが、まずは調整の方向性がたくさんあるという感覚をつかむことが大事。藤井だけではなく、ルーキーは誰もがいつかこのような感覚を経験すると思う。そんな瞬間に遭遇できたことがうれしい。

 師匠は佐藤大佑(34=東京)。藤井は「なかなか会う機会がない」と笑うが、個性あふれる調整法でならす師匠からも刺激を受け、一歩ずつ、しかし着実に成長していくだろう。シリーズ最終日の7日は1、6Rに出走予定の藤井。この日に限らず、今後の走りに注目していきたい。(大野 順平)

おすすめテーマ

ギャンブルの2024年10月07日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム