【ボートレースコラム】若林義人 調整力アップの要因は“感性が磨かれた”こと 経験から正解を導く
2024年10月16日 04:30
ボートレース
成績上昇の要因は調整力の向上だという。「引き出しが増えたわけではないですよ。ペラゲージは1セットしかないので(笑い)」とおどけたが「経験を積み上げて感性が磨かれたのが大きい。今までこんなことがあったから、こう叩いたら良くなりそうというのが増えた。回転を上げた方が走るのか、止めた方が走るのか。エンジンと会話をして回転を合わせる感じですね」
無理に特長をつけるのではなく、エンジンの個性を引き出すやり方で浜名湖周年でも出足中心に上位級の舟足に仕上げていた。
「目標は前期の勝率を超えること。少しずつではあるけど上がっていたので、このまま7点、8点と行きたかった。下げているようでは練習不足ですね」。10月末で審査期間を終える来期適用勝率は6.33をマーク。A1級キープはほぼ確実だが、今期の6.36からから下げたことで気を引き締め直す。
「課題はスタート。風やコースの変化に対応できるように準備して、早くなくても質のいいのを行けるようにしたい」。努力を続ける若武者のさらなる飛躍に期待したい。(中尾 彰宏)
◇中尾 彰宏(なかお・あきひろ)1990年(平2)11月25日生まれ、埼玉県出身の33歳。SGやG1、ナイター開催を経験し、記者としての成長を実感中。