【ボートレースコラム】若林義人 調整力アップの要因は“感性が磨かれた”こと 経験から正解を導く

2024年10月16日 04:30

ボートレース

【ボートレースコラム】若林義人 調整力アップの要因は“感性が磨かれた”こと 経験から正解を導く
着実に成長を続ける若林義人 Photo By スポニチ
 一歩ずつ着実に成長している。デビュー7年目の若林義人(26=静岡)は今期、A1級に初昇格。9月のヤングダービー(桐生)でG1初出場を果たすと、5走目に巡ってきたイン戦をモノにして水神祭も飾った。続く10月の浜名湖周年では節間9走して舟券に6回絡む活躍。上の舞台でも通用することを証明したが満足はしていない。
 「(浜名湖周年では)いい仕上がりになったので予選を突破したかったけど腕が足りなかった。自分のターンが通じるというのもあったり、なかったり。ただ、メンタル的に成長できたと思う。この糧を大事にしたい」。結果に妥協せず、より高みを目指して前を向く。

 成績上昇の要因は調整力の向上だという。「引き出しが増えたわけではないですよ。ペラゲージは1セットしかないので(笑い)」とおどけたが「経験を積み上げて感性が磨かれたのが大きい。今までこんなことがあったから、こう叩いたら良くなりそうというのが増えた。回転を上げた方が走るのか、止めた方が走るのか。エンジンと会話をして回転を合わせる感じですね」

 無理に特長をつけるのではなく、エンジンの個性を引き出すやり方で浜名湖周年でも出足中心に上位級の舟足に仕上げていた。

 「目標は前期の勝率を超えること。少しずつではあるけど上がっていたので、このまま7点、8点と行きたかった。下げているようでは練習不足ですね」。10月末で審査期間を終える来期適用勝率は6.33をマーク。A1級キープはほぼ確実だが、今期の6.36からから下げたことで気を引き締め直す。

 「課題はスタート。風やコースの変化に対応できるように準備して、早くなくても質のいいのを行けるようにしたい」。努力を続ける若武者のさらなる飛躍に期待したい。(中尾 彰宏)

 ◇中尾 彰宏(なかお・あきひろ)1990年(平2)11月25日生まれ、埼玉県出身の33歳。SGやG1、ナイター開催を経験し、記者としての成長を実感中。

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