土曜は阪神勤務。1R終了後、落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手の兄・藤岡佑介騎手が取材に対応してくれた。最初の質問。なんて切り出したらいいのか。未熟な31歳の記者には何も分からない。「全てをお答えすることは難しいと思います。可能な限りでお気持ちを聞かせください」。ジョッキーの顔を見て、スッと出た言葉だった。「まずは康太のことに関して、たくさんご心配してくださって、ありがとうございます。昨日(12日)、無事に家族で見送ることができて、僕も含めて家族も少しずつ気持ちの整理がついてきているので、時間はかかると思いますが前を向いて歩いていけると思っています」と兄・佑介。涙をこらえ、記者の目を真っすぐに見て話してくれた。重い言葉だった。