U23守護神燃えた 権田、五輪デモ完封!
2012年06月24日 06:00
五輪
迷わず、飛び出た。一気に間合いを詰め、シュートコースを消した。前半44分、相手DF高橋と1対1の場面。U―23日本代表の権田が体を張ってブロックした。試合後は「僕がここ(取材エリア)にいるということはセーブシーンが多かったということ。完璧(な試合)ではないですね」と殺到した取材陣を見て笑った。いかにも権田らしい返答だった。
人知れず燃えていた。U―23代表では絶対的な存在だ。だがロンドン五輪の予備登録選手にはオーバーエージ(OA)枠として清水GK林の名があった。日本サッカー協会の原技術委員長は、権田がケガをした場合の措置と説明する。それでも心中は穏やかではない。「僕らに足りない部分があるということ」と闘志をむき出していた。
世界的GKがひしめく欧州選手権は1試合につき2度チェックする。五輪まで残り3戦、若き守護神は、追い求めるべき理想のGK像とともにゴールマウスに立ち続ける。