羽生 苦しんだフリー「全然動かなかった。6分間練習から焦っていた」
2014年02月15日 09:57
五輪
日本男子フィギュアスケートで史上初めて五輪の頂点を極めた羽生は、はにかみながら心境を語った。
――日本男子で初の金。
「本当にびっくりしている。日本男子初の金メダルだったので、そこはしっかり誇りに思わなきゃいけない。表彰台に立って花束をもらって、すごくうれしかった」
――フリーは苦しんだ。
「全然動かなかった。6分間練習から焦っていた。はっきりいって自分の演技に満足していない。終わった後は、金メダルは駄目かなと思った」
――勝因は。
「SPがあれだけできたのは大きい。それが僕の勝因だと思う」
――笑顔がないが。
「東日本大震災のことが一番大きい。僕は何ができたのかなと。(練習拠点を移すためカナダの)トロントに行って、震災が起きたところから離れた。こんなことで良かったのかなというのもあった。(さらに)ベストの演技ができなかったという気持ちと、(金メダルの)実感が湧かないというのもある」
――被災してリンクで滑れないこともあった。
「宮城県、仙台市、東北、被災地の支援をしてくださった方々がたくさんいると思うので、感謝の気持ちを持っておかなきゃいけない」
――今後の目標は。
「世界選手権(3月・埼玉)に日本の代表として選ばれているので、一生懸命やりたい。一大イベントを終えて気は抜けているが、世界選手権も大事」(共同)