森会長 さっそく小池氏にかみついた!「知事の下請けじゃない」
2016年08月02日 05:30
五輪
当選直後の1日未明には、共同通信の電話取材に、協力的なムードを強調していた。「大会を成功させるため頑張っていきたい。当選されたのはめでたい。しっかり頑張って」と期待感も示していたのに、リオの地に着いた途端、すっかり戦闘モードに入っていた。
それもそのはず。2人は犬猿の仲とされている。原因は小池氏が森派に所属していた08年、反対を押し切り自民党総裁選に出馬したことだと言われている。
当選直後は取材にも冷静に対応し、祝福の言葉も贈ってみせた。だが小池氏への怒りは、そう簡単には収まらない。「小池都知事とうまくやる自信はありますか?」と問われ、「小池さん次第。私はボランティアでやっている。それをくみ取ってもらわないと」と、相手側に注文をつけた。
4年後の夢舞台を成功に導くため、組織委と東京都は緊密な連携が求められる中、早くも溝が深まりそうな勢いだ。
中でも森氏が不信感を抱いているのが小池氏の“コンパクト五輪”に関する発言。当初目指していた選手村から8キロ圏内での開催計画が、組織委の計画変更で運営費が増えたとするもので、森会長は「全く逆。8キロ圏内でやる方がお金がかかる。よく勉強してもらいたい」とイライラが収まらない様子だった。