小池新都知事初登庁 いきなり森氏けん制!リオで“直接対決”も
2016年08月03日 05:30
五輪
小池氏は、都選挙管理委員会から当選証書を受け取った後、知事執務室の黒い革張りの椅子に「よいしょ」と着席。「感無量です。非常に責任を感じる」と笑顔で話した。
就任会見では「都政改革で最も重要なのは徹底した情報公開」と、都や関連団体の業務を点検する「都政改革本部」の設置を明言。「モヤモヤした中で五輪・パラリンピックを迎えるのは不幸」と、改革本部に東京五輪・パラリンピックの費用検証調査チームを置くと宣言した。「予算の軽重、準備態勢、工程表の妥当性を調査する」と指摘。外部の専門家も交え、次の都議会(9月下旬予定)までに中間報告をまとめるとした。
森氏が前日、視察で訪れているブラジル・リオデジャネイロで、都との連携は「小池さん次第」と話したことについては、「意思の疎通がうまくいかなければ、その分、労力やお金のダブりが出てしまう恐れがある。私は都を代表する形でコミュニケーションを取りたい」と応じた。「組織委、国、JOC(日本オリンピック委員会)、都の4者の連携をよくすることが無駄を…」と話すと苦笑。「無駄、無駄って言ったらまた誰かが怒るかも」と、森氏に嫌みを言うことも忘れなかった。
小池氏はリオ五輪の閉会式(21日)に次期開催都市の首長として出席予定。リオで森氏と“直接対決”となる可能性もある。
この日は選挙中に着ていた緑色の服を“封印”。「緑は戦闘服。いまはブルーオーシャンの気持ち、静かな気持ちで都政に臨んでいこうと。しばらくは緑を休めて都政にまい進していく」としたが、今後の森氏との関係次第では、再び緑の服をまとうことも考えられる。