鹿島　観客に無期限入場禁止処分　柏戦で菅野に太鼓のバチ投げる

2014年05月05日 18:12

サッカー

　Ｊ１鹿島は５日、３日に行われたＪ１第１１節・柏戦（柏）でトラブルを起こした観客に対し、６日のＪ１第１２節・名古屋戦（カシマ）よりクラブのホームゲームおよびアウェーゲームへの無期限入場禁止処分を下したと発表した。

　柏戦の後半３７分、ビジター自由席ゴール裏から太鼓のバチがピッチ内に投げ込まれ、柏ＧＫ菅野孝憲（３０）の足もとに落下。主審による現場の安全確認が取れるまで試合が約１分中断するとともに、再開後、バチを投げ込んだ人物は警備員や係員に詰め寄り、胸倉をつかむなどの暴力行為に及んだという。

　Ｊリーグでは、３月８日の浦和―鳥栖戦（埼玉）で一部の浦和サポーターが人種差別的な横断幕を掲げたことでＪリーグから制裁を受け、同２３日の浦和―清水戦（埼玉）が史上初の無観客試合に。さらに、この日はＪ１仙台が４月２９日に行われたＪ１第１０節・仙台―川崎Ｆ戦（ユアスタ）において、試合後のあいさつをしていた選手に対して中心サポーターの１人がペットボトルの飲み物をかけようとした件で当該サポーターに厳重注意を科したと発表したばかりとサポーターの暴走が続いている。

　鹿島は、「このような違反に対して、勝ち点のはく奪や無観客試合といった重大な制裁が科される場合もございます。サポーターの皆様におかれましては、今一度、禁止行為についてご確認いただき、観戦ルールの順守をお願い申し上げます」とサポーターに呼びかけ、安全なスタジアムづくりに強い姿勢を見せている。