手倉森監督「優勝する意識で」アジア王者としてリオ乗り込む!
2016年01月02日 05:30
サッカー
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「16年のスポーツ界と日本を、景気よくスタートさせる、というのが懸かっている。自分にも言い聞かせたいし、選手たちにも分からせたい。それが本大会につながり、18年のW杯ロシア大会につながるのは間違いない。カタールということでね。大いに今後の可能性をカタール(語る)大会になる」
――注目も集まる。
「(サッカー界は)1月はこの予選しかなくて、注目させる役割がある。勝たないと(注目を)呼び込めない。責任がある。五輪に何が何でも出たいという気持ちあふれるプレーをする。中2日で試合が来るわけだから、サッカーを見続けたい、見守りたいという国民をどんどん増やしていければと思っている」
――そのための鍵は。
「まずは準々決勝でしっかり勝つことが鍵。オマーン(14年U―22アジア選手権)でも、仁(イン)川(チョン)アジア大会でも準々決勝で負けた。この壁を破れなかったチームであることは確か。ただ、破ったら可能性は広がる。準々決勝での勝ち方が良くて、いい気になったら準決勝で負けて3決に回されるだろう。でも、いい気にならないでいった時は準決勝で勝たせてもらえるだろうな、って」
――1次リーグの相手(北朝鮮、タイ、サウジアラビア)については。
「フィジカル的だなと。日本のスタイルを打ち出して勝てば、自信を得られる3チームだなと思う。タイと北朝鮮に関しては小気味良さがある。敏しょう性と機能性で上回らないと厄介な相手。サウジアラビアに関しては、長い距離もいとわず走ってくる。しなやかさもある。こちらとしては耐久力が必要になる」
――初戦は大事。
「北朝鮮戦の最初の20分で大会の流れが決まってくると思う。北朝鮮が最初にプレッシングをしてくれば、自分たちが望むような、仕掛け合う大会になる。引いて守ってきたら、こっちが仕掛ける大会になってしまう。初戦、獲るか獲らないかで、ライバル視するサウジとの1次リーグ突破を懸けた戦いで、頭を使わないといけないと思う」
――苦手な中東対策は。
「1月に現地に入ってからの練習試合はイラクとやる予定だった。これまでずっと苦杯をなめさせられてきて。決勝トーナメントまで当たらないし、お互いのスタイルを分かった上でやっておきたい1番手だった。だけど、断ってきたの。わざとなんじゃないかと思う。UAE、カタールも乗ってくるけど最後に断ってくる。わざとだったら、したたかな国だと思うしかない。実際、直前に中東とできなくなった」
――どう捉える。
「逆にやらないで大会に入るべきだったと思うようにしている。集中開催だから、情報は漏れる。でもそれを逆手に取って。見に来た時に、いろいろなバリエーションの中の一つの試合をやればいい。中東とやらなくて良かったという、直前キャンプをしないといけない」
――目標は。
「今回は五輪に、アジアチャンピオンとして行くチャンス。グループに分かれて総当たりで行う予選を突破した過去の五輪とは違う。行くんだったらチャンピオンとして行きたい。五輪出場が懸かった大会ではあるけど、アジアNo.1を決める大会。優勝する意識で臨む」