まるで別人!?ハリル監督“恐怖政治”「我慢の限界がある」
2016年03月08日 05:30
サッカー
我慢の限界に近づいたものの一つがJ1の内容だ。昨年12月に開いた国内組との食事会。指揮官は各ポジションごとにプレーの改善点を要求した。だが今季2節までを視察し「レベルは高くない」と一刀両断。到底、満足できるレベルにはなかった。代名詞とも言える体脂肪率の数値も、合格ラインの12%を超える選手には厳しい対処が待っているという。
今回、2泊3日の合宿は戦術に特化する。この日はゾーンプレスでブロックを下げる練習を進めた。高い位置でボールを失ったら逆サイドは中に絞り最終ラインは押し上げる。コンパクトな状況を意識付けた。「チームでの決まり事は初めて」と槙野。またDFがボールを奪う際、「10分の9がファウルを犯している。ファウルはするな」と指摘。厳しい要求に緊張感がみなぎった。
恐怖政治はピッチ内にとどまらない。ある選手は「夜のミーティング後に帰らされる選手がいるかもしれない」と強制送還の恐怖におびえた。昼食中にも指揮官の演説は行われ「なかなか食べられなかった」という。常連組からは「顔つきが違う」との声も。今後、個別面談も実施。要求に応えられない者は容赦なく一掃する。就任2年目、ハリルホジッチ監督が別の顔を見せ始めた。
▽昨年12月の食事会でハリルホジッチ監督が出した要求 【GK】周囲とのコミュニケーション向上【センターバック】攻撃参加した後の素早い戻り【サイドバック】相手がサイドでボールを持った際にクロスを上げさせない位置まで寄せる【MF】裏に抜ける動きなどスプリント数を増やす【FW】決定力向上へ両足シュートを磨く。
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