遠藤&興梠“壮行試合”は引き分け 浦和10年ぶり6連勝ならず
2016年07月18日 05:30
サッカー
リオデジャネイロ五輪代表にとっては本番前最後のリーグ戦。浦和はホームで大宮との「さいたまダービー」を2―2で引き分けた。2度リードも追い付かれ、五輪代表のFW興梠慎三(29)、DF遠藤航(23)の2人は、白星を置き土産とすることができなかった。チームは10年ぶりの6連勝はならず、同ダービーの連勝も4でストップ。また、アーセナルに移籍する広島のFW浅野拓磨(21)はラストマッチを終え、ホームのサポーターに別れを告げた。
容赦ないブーイングが、骨身に染みた。今季最多の5万3951人を集めた「さいたまダービー」。2度リードを奪った浦和だが、粘る大宮に振り出しに戻された。0―0の前半37分に柏木が直接FK弾を叩き込み、1―1の後半14分には武藤が頭で押し込んだ。両軍合わせてシュート32本が乱れ飛んだ激しい打ち合いとなったが、結果は負けに等しい引き分けに終わった。
リオ五輪代表にとっては本番前の国内ラストマッチ。「気持ち良くリオに行きたかったけど、気持ち悪い感じになってしまった」。オーバーエージ枠で参戦する興梠は肩を落とす。前半36分にロングボールに抜け出し、ペナルティーエリア内で相手のファウルを誘発。柏木の先制ゴールにつなげたストライカーだが、後半12分にズラタンと代わった。序盤に腰に違和感を覚え、大事を取って途中交代。「個人的には納得がいかない」と歯切れが悪かった。一方の遠藤は前半ロスタイムの左CKで江坂のマークを外し、1失点目に直結するミス。「(マークに)付いていないといけなかった」。2戦連続の完封もかなわず、後味の悪さだけが残った。
リーグ初優勝の06年以来、10年ぶりの6連勝はならず、ダービーの連勝も4で止まった。白星締めには失敗したが、ここからは世界との戦いに視線を移す。「テグさんのやりたいサッカーを一日でも早く身に付け、チームに貢献したい」と興梠は話し、遠藤は「切り替えてやるしかない。チームが勝ってくれることを信じて僕は向こうで結果を残すだけ」と言った。いよいよメダル獲得への戦いに歩みを進める。
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