動けぬ本田、蚊帳の外…試合勘不足 補欠海外組の象徴チグハグ

2016年10月07日 05:30

サッカー

動けぬ本田、蚊帳の外…試合勘不足 補欠海外組の象徴チグハグ
前半、イラクの激しいマークにあう本田(中央) Photo By スポニチ
 【W杯アジア最終予選 ( 2016年10月6日    埼玉 )】 不安は的中した。ACミランで出場機会が激減する本田の動きはチグハグだった。前半26分は前線でタメをつくり、先制ゴールに絡んだ。だが、前半27分の右足シュートはGKの正面を突き、後半21分の強引なドリブル突破はDFにはじき返された。左クロスに合わせた同35分のヘディングシュートは左ポストを叩く。本来なら決めるべき場面で、試合勘不足が響いた。その1分後。9月のタイ戦に続いての途中交代を告げられた。
 4日にイタリアから帰国し、合流2日後に負けの許されない一戦に送り込まれた。ACミランでは今季2戦19分しかピッチに立っておらず出場機会を失う欧州組の象徴には決して温かくはない視線が注がれている。「体が動いていない感触はなかった」と強がった背番号4だが、「課題は多かった。僕自身は2点目を決めるチャンスがあった」「笑って反省できるのは山口蛍のおかげ」と力不足を認めた。皮肉にも得点を決めたのはヘルタでフル稼働している原口と、国内組の山口。「切り替えが大事。次につないだだけという認識」。本田は淡々と振り返った。

 もどかしさもある。イラクは引いて守らずに前線から圧力をかけてきた。「本当はこっちが向こうをバカにしたい。でも、それは戦術的に求められてない」と吐露。1点リードした後、徹底的にボールを保持するしたたかさも必要という。「(相手が日本を)リスペクトしていないのは腹立たしいこと。向こうが“ウザい”と思うくらい回さないといけない」と持論を展開した。11日には、敵地でオーストラリア戦が待つ。「想像以上に押されるシチュエーションになることを思い描いている」。危機感を胸に、短期間での修正を期していた。

おすすめテーマ

2016年10月07日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム