麻也、リーグ杯で示した4年半の成長 ピッチ外でも中心的存在に
2017年02月28日 10:10
サッカー
その後も苦戦は続いた。大きな壁となったのは先発争い。この4年半でCBのレギュラーに収まったのは、ポルトガル代表フォンテ(現ウェストハム)、クロアチア代表ロブレン(現リバプール)、ベルギー代表アルデルウェイレルト(現トットナム)、オランダ代表ファンダイクといった世界的名手ばかり。マヤはベンチ要員として彼らの後塵(こうじん)を拝し、出番はレギュラー組のケガや出場停止時に限られた。
しかし、決して腐ることなくトレーニングを続け、限られた中で試合経験を重ねて、CBとして磨きをかけた。課題の状況判断力は改善し、スピードも力強さも安定感も増した。デビューから4年半の時間をかけ、一回りも二回りも成長したのである。その成果が、ファイナルまで勝ち進んだ今季のリーグ杯だ。準決勝まで無失点で勝ち進んだ今大会で、吉田は全試合にフル出場。決勝でも23歳の若手DFスティーブンスを助けながら、守備のリーダーとして最終ラインを統率した。
試合は2―3で敗れたがマヤ自身にミスはなく、むしろ堅実なディフェンスでチームを支え続けた。2ゴールを奪ったイブラヒモビッチに対してもマヤのカバーエリアではタイトなマークで仕事をさせなかった。その勇ましい姿に、強豪アーセナル相手にまるで歯が立たなかったデビュー時の面影はなかった。
今やピッチを離れてもチームの中心的存在だ。英語を流ちょうに操り、気の利いたジョークで英国系選手たちを笑わせている。そのうえ人望も厚い。頼りになる存在だからこそ、FA杯3回戦(再試合=1月18日)のノーリッジ戦で主将を任された。今季から指揮を執るピュエル監督の評価も高く、今後も主力としてサウサンプトンを引っ張ってくれることだろう。
◆アダム・リーチ サウサンプトンの地元紙「サザン・デーリー・エコー」のスポーツ部門主筆。サウサンプトン担当歴は15年。09〜11年の3部時代も密着取材を行っており、選手、OBとも親交が深い。
おすすめテーマ
2017年02月28日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
FC東京ホーム開幕戦に小池都知事登場 花束贈呈セレモニーを予定
-
麻也、リーグ杯で示した4年半の成長 ピッチ外でも中心的存在に
-
カズ“還暦プレーヤー”の夢膨らむ 父・納谷氏は75歳でなお意気盛ん
-
レスター、17年リーグ戦初勝利 岡崎は後半途中で退く
-
カズ 新伝説へスイッチ!“英国のレジェンド”超えに照準
-
浦和 李忠成で雪辱だ!因縁の相手と対戦「いい勝負ができる」
-
FCソウル黄善洪監督は自信「勝つ確率は高いと思っている」
-
横浜・前田 開幕からの2戦連発誓う「結果を残したい」
-
カズに世界が驚きと称賛「歴史をつくった」「新たな目標を追求」
-
東京V ホーム開幕戦で仕切り直しだ!中野 勝利誓う
-
DAZN謝罪 不備は配信プログラムに問題「改善に全力」
-
JFL 岡ちゃんFC今治への“包囲網”予告
-
テネリフェ柴崎 別メニューもボール練習再開
-
麻也 初タイトルあと一歩…イブラにも競り負けず マンUに惜敗準V
-
イブラ プレミア初タイトル!さすがのV弾 モウ監督も絶賛
-
本田 ベンチ入りも出番はなし 去就は新経営陣次第
-
久保 3戦ぶりゴール!チームは7位浮上、PO進出も視界
-
マルセイユ 伝統の一戦5失点大敗…酒井宏「悔しいし残念」