モウリーニョ監督がチェルシー丸裸に マンU4年半ぶり歓喜
2017年04月18日 05:30
サッカー
古巣を研究し尽くした作戦が見事にはまった。「チェルシーはこの国で最高の速攻チームだが、よく抑えてくれた」という守備の采配は、キーマンへの徹底的なマンマーク。相手3トップ左のアザールにはエレーラを、同右のペドロにはダルミアンを1対1でベタ付きさせて起点を封じた。特にエレーラは攻守に躍動。今季14得点と完全復活した相手エースのアザールに対し、逆サイドまで追いかける“スッポンマーク”でシュートを一本も打たせなかった。攻撃でも1得点1アシストをマークしたスペイン人MFは「ほぼ完璧な試合だった」と胸を張った。
攻撃での采配はエース外しだった。「ベストと考える布陣を組んだ」と加入1季目でチームトップの17得点を挙げているFWイブラヒモビッチをリーグ戦で初めてベンチに座らせ、2トップに19歳ラシュフォードと24歳リンガードを起用した。若きイングランド代表コンビが運動量とスピードで前線をかき回し、前半7分にラシュフォードが先制ゴール。中盤で相手ボールを奪ったエレーラからのスルーパスを受け、冷静にゴールネットを揺らした。
マンチェスターUは、モウリーニョ監督が敵将だった時代からチェルシーを苦手にしていた。このカードの勝利は日本代表MF香川が在籍し、ファーガソン監督の最終年だった12年10月28日以来、リーグ戦9試合(公式戦13試合)ぶり。昨年10月にチェルシーに敗れて以来続くリーグ戦不敗を22試合に伸ばし、4位マンチェスターCとの勝ち点4差をキープした。「必要な勝ち点3を獲得できた。来季の欧州CL出場権を獲得する可能性は残っている」とモウリーニョ監督。未消化の2試合を含め残り7試合。不調のFWルーニー、ケガのMFマタ、DFスモーリングら主力が離脱する中で、2季ぶりの4位以上を見据えた。