【明治安田生命J1リーグ・第18節 浦和2―1新潟 ( 2017年7月9日 埼玉 )】
浦和はいい部分と悪い部分が端的に出た。後半29分に追いつくまでは、攻守ともにいいところがなかった。攻撃ではチャンスをつくっていたものの、好調時のようにサイドからの突破は少なく、シュートまでいく回数も少なかった。
パスの回し方も相手が嫌がるものではなく、もっと相手を下げるように回さないとチャンスにならない。守備も相手からボールを奪うことばかり意識して、一番大事な試合をコントロールすることができていなかった。簡単に守備ラインの裏を取られる場面もあったが、先制点も集中力を欠いた「悪い取られ方」から決められた。
同点に追いついてからは見違えるようによくなった。スイッチが入り、パスの回し方も変わり、高木と駒井の両サイドからの攻めも良くなった。点が入って好調時を思い出したのかもしれないが、このサッカーがコンスタントにできれば十分に巻き返すことはできると思う。(元ジェフ市原強化部長)