【佐々木則夫氏の視点】ハイチのカウンター招いた中盤3人の「緩み」

2017年10月11日 08:35

サッカー

【佐々木則夫氏の視点】ハイチのカウンター招いた中盤3人の「緩み」
前半28分、失点するGK東口(左) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本3―3ハイチ ( 2017年10月10日    日産ス )】 W杯予選でもそうだったが、先制した後や追いついた後にリズムを崩してバタバタする傾向がある。メンバーが代わっても同じで、日本の弱点となりつつある。この試合でもそれが見えたので、これをどう克服するかだろう。
 1点目の失点は最終ラインに直接入れられ、連係が乱れた。クロスに対して足を止めて見てしまう傾向があり、狙われた。カウンターをされたときも起点を抑えきれずにピンチを招いていた。これも課題だろう。解決するには相手のスピードをもっと落とさせることだが、横に4人のワンラインだけではスピードを落とすことはできない。ボランチも含めて厚みを持って守ることが必要で、中盤3人の攻守の切り替えの速さが必要だ。

 攻撃は前半の方が距離感もテンポもよく、ゴールを意識して縦に早かった。後半は攻撃に手数がかかり、テンポが悪くなって相手に戻られた。本大会から逆算すると、この時期は人材掌握と戦術の共有がテーマだが、この点はできていたと思う。 (元なでしこジャパン監督)

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