柏木MVP「少し複雑な気持ち」も「ビールかけやりたい!」

2017年11月26日 05:30

サッカー

柏木MVP「少し複雑な気持ち」も「ビールかけやりたい!」
MVPに選ばれた柏木 Photo By スポニチ
 【ACL決勝第2戦   浦和1―0アルヒラル ( 2017年11月25日    埼スタ )】 試合後の公式会見。堀監督とともに大会MVPのトロフィーを手にして登場した浦和MF柏木は開口一番「個人的には自分でなかったなという気持ちが強いんで、少し複雑な気持ち」。取材エリアでも「普通はラファ」と強調した。だが、9月27日のアウェーの上海上港戦では貴重なアウェー得点を奪い、この日も交代した後半ロスタイムまで死力を尽くした。大会を通じての貢献度は抜群だった。
 満身創痍(い)の肉体を執念で突き動かした。8月、まるで“父子”の関係だったペトロヴィッチ前監督が解任された。責任を一身に背負い、胃腸の調子を悪くした。同23日の川崎F戦前に左脚付け根部分を負傷。歩くのにも激痛が走った。それでも残されたタイトル、ACLに懸けた。たとえ悪化してリーグ戦で欠場に追い込まれても構わない。決死の覚悟だった。

 「浦和の太陽として輝きたい」。自らを“太陽”と呼ぶのには、誰より強いレッズ愛があった。先月、地元の神戸から推定年俸1億5000万円の4年契約という破格のオファーを受けた。だが「レッズには情がある。決勝の前には決めたかった」。決勝第1戦の前に残留を決断し、この2戦に全神経を集中させた。“沈まない太陽”。赤きピッチを照らし続けた。ピッチを退いた際には、サポーターから万雷の拍手が送られた。

 今後もハード日程は続くが「ビールかけやりたい!今日は選手をあまり追いかけないでください(笑い)」。背番号10にとって勝利の美酒は格別なものとなった。

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