30周年を迎えるなでしこリーグが、スペイン女子リーグと提携することが分かった。21日開幕のなでしこリーグの会見が12日に都内で開かれ、田村貢専務理事(55)が「今季は海外との提携にチャレンジする」と明かした。関係者によると、スペインとの交渉は最終局面で、指導者や運営スタッフを含めた人材交流などを行う方針だ。目玉企画として、リーグ終了後の11月には両リーグ選抜の親善試合も計画中。スペイン側は優勝クラブなどの単独チームになる可能性もある。
スペイン女子リーグにはGK山根(ベティス)、MF品田(エスパニョール)ら日本人9選手が在籍中。代表チームのFIFAランキングでは日本が9位でスペインが13位だが、リーグのレベルとしては欧州でドイツ、フランスに続く位置づけで、Rマドリードが女子チームを創設する構想を持つなど、世界トップリーグを目指している。なでしこリーグは女子日本代表が優勝した11年W杯ドイツ大会、準Vの12年ロンドン五輪の直後は注目を集めたが、現在は観客動員が減少中。スペインとのタッグで活性化を図る。