中島、FK弾で射抜く!日本最小W杯戦士へ「任されたら蹴る」
2018年03月21日 05:30
サッカー
リオ五輪を戦った手倉森ジャパンでは背番号10。公式戦30試合に出場しチーム最多の19得点を量産した逸材だ。ハリルホジッチ監督がほれ込むドリブル突破力に加え、右足での強烈なFKも併せ持つ。FC東京時代の昨年7月のドイツ遠征でもアウクスブルク相手に強烈なFK弾をマーク。ポルティモネンセでもプレースキッカーを担当しており「伸ばしていきたい部分。任されたら蹴るだけです」と意欲を見せた。
日本代表のFK弾は13年9月グアテマラ戦で決めたMF遠藤(G大阪)が最後。ハリルジャパンではキッカーを固定できずにいる。仮想W杯対戦国と激突する今遠征でFK弾を叩き込めば、中島自身だけでなく日本代表の可能性も一気に広がる。
さらに身長1メートル64の中島がW杯メンバーに名を連ねれば、日本代表史上で最小兵のW杯戦士の誕生となる。「仕掛けていくのが自分の特長。どのチームでも出していきたい」と語った23歳は「(W杯は)小さい頃から見ていますし、出たい思いはあった。今は(代表に)選ばれただけ。これから試合でいいプレーをしていけばいい。これからは自分次第」と決意を込めた。
失うものは何もない。千載一遇のチャンスを、貪欲につかみ取るつもりだ。
▼日本代表の主なFKキッカー ハリルジャパンでは本田、香川らが主に担当していたが、昨年11月の欧州遠征ブラジル戦ではDF吉田が蹴るなど確固たるキッカーが不在。過去のW杯では10年南アフリカ大会のデンマーク戦で本田、遠藤が直接FK弾をマークし、決勝トーナメント進出に大きく貢献。ザッケローニ体制の13年9月グアテマラ戦を最後に代表のFK弾はなく、アギーレ、ハリル体制では無得点。セットプレーからの得点不足は日本代表の弱点となっている。