なぜ、女性監督なのか―JFL鈴鹿 国内全国リーグ初の女性監督誕生
2019年03月14日 10:00
サッカー
一方、マルティネス監督にとっても、願ってもないオファーだった。「以前から海外で指揮したい希望があった。タイミング良くオファーを受けたので即決でした」。目下、17日のMIOびわこ滋賀との開幕戦に向けて、着々と準備を進めている。成人男性チームの指揮は初めてだが、指導面で男女の差は感じていないという。唯一の悩みは、女性更衣室のない会場が多いことくらいだ。
実はこの人、指導者としての実績も素晴らしい。現役時代はスペイン2部アルバセテの女子チームでDFとしてプレー。その後、指導者に転身し、UEFA(欧州連盟)プロライセンス(指導者)を取得。就任2年目には早くも1部へ昇格させている。スペイン人らしく攻撃的サッカーを掲げ、グアルディオラ、ジダン、ビエルサら名将を理想の監督としている。女性監督ならでの利点としては「選手をより近くからサポートできる気配りは、良い影響を与えると思う」と話した。
吉田氏は「UEFAプロ(ライセンス)を持つ男性監督の招へいには費用がかかる。女性ならば、われわれの予算でも可能でした。会社経営でも行政でも女性のトップはいますから。女性の社会進出として道を切り開いていければ」と話す。選手たちの「女性監督」受け入れも予想以上にスムーズでコミュニケーションも円滑に進められているという。
「注目度も求めて招へいされました。プレッシャーにはなりますが、先駆者となり、女性指導者の勇気、希望になれれば」とマルティネス監督。既に日本での生活にも慣れ、食事も「みそ汁以外は好き」と日本食に適応している。果たしてピッチ上では、どんな新風を巻き起こすか。今年の日本サッカー界はJだけでなく「JFL」にも注目だ。 (牧野 真治)
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