阪口、W杯4大会連続出場で“澤になる” なでしこジャパン代表発表
2019年05月11日 05:30
サッカー
11年W杯ドイツ大会優勝メンバーで、高倉監督が「なでしこの心臓部」と絶大の信頼を寄せる司令塔だが、昨年5月に右膝前十字じん帯および内側半月板損傷で全治8カ月という大ケガを負った。今年元日に行われた皇后杯決勝の延長後半15分から途中出場して一応の復帰は果たしたものの、新シーズンが始まってからもコンディションは上がりきらず、公式戦への出場がない状態が続いている。
それでも高倉監督は「経験豊富な選手。チームに落ち着きをもたらすという意味でも大きな期待をしている」と迷いなく招集に踏み切った。阪口がケガで参加しなかった代表活動では、10番を空き番号にして復帰を待つなど信頼は揺らがなかった。現状、日本代表、クラブのメディカルスタッフはプレー可能という判断を下しており、1次リーグ初戦のアルゼンチン戦(6月10日)を目指し、コンディションを整えていく。
17人がW杯初出場と大幅に若返る中、ピッチ外でも経験を生かす。なでしこの“レジェンド”澤穂希さんは、コンディションが上がらず出場機会が限られた15年大会で率先して裏方の役割を果たした。試合ではベンチから誰よりも声を出し、味方に給水ボトルを手渡す。ピッチを離れても若手と対話を重ねてチームの潤滑油になった。阪口にとって4度目のW杯では、澤さんも背負ったエースナンバーをつけて戦う。「10番は特別な番号。責任を持ってプレーしたい」。レジェンドの“イズム”を継ぎ、世界一奪還への力となる。
◆阪口 夢穂(さかぐち・みずほ)1987年(昭62)10月15日生まれ、大阪府堺市出身の31歳。7歳の時に下野池JSCでサッカーを始める。FC高槻でキャリアをスタートさせ、国内外移籍を経て12年から日テレでプレー。06年になでしこジャパン入り。08年北京五輪、12年ロンドン五輪、11年W杯ドイツ大会、15年W杯カナダ大会は全試合出場。国際Aマッチ通算124試合29得点。1メートル65、56キロ。利き足は右。
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