浦和DF宇賀神「人生を変えた天皇杯」で母校と激突 「その日にレッズへ行くと…」
2019年07月02日 19:45
サッカー
序盤から予想に反して大学生が押し込んだ展開。宇賀神は調子に乗って相手サポーターを煽(あお)りに行ってしまったという。「ハーフタイムにG大阪のスタッフから“本当に辞めて下さい、帰れなくなりますよ”と言われて…。実際、帰りにバスが囲まれて“出てこいっ!宇賀神”と言われたりしました」。決して褒められる行為ではなかったが、プロに一泡吹かせようと熱くなっていた心情が伝わってくる。
今回は立場も代わり大学生の挑戦を受ける側。「大学生は当たって砕けろ、ですからね。鼻息の荒い選手も多いと思う。なめてかかっては駄目。頑張ってくる選手には、それを上回るファイティングスピリットを見せないと。気持ちは技術を凌駕すると思います」。宇賀神が対峙するのはまさに“10年前の自分自身”なのだ。
「決勝は新国立ですから。全てのサッカー選手が目指す舞台」と宇賀神。新国立競技場のこけら落としともなる来年元旦の決勝へ、浦和の連覇を懸けた戦いが始まる。(牧野 真治)