FC東京 韓国代表の大器・羅相浩がキーマン浮上 長谷川監督「攻撃の幅できる」
2019年07月02日 18:36
サッカー
そんな中、羅相浩は仙台戦で今季初の先発出場。ただ、長谷川健太監督(53)が「右サイドハーフで出場して、あまり彼の良さが出せなかった」と振り返ったように、パフォーマンスは良くなかった。そのため絶対に負けられない横浜戦では主将のMF東慶悟(28)を右に配置し、羅相浩は左サイドハーフとしてスタメンに名を連ねた。結果は4―2の快勝。その口火を切ったのが異国の若きアタッカーだった。
指揮官は前半戦首位ターンの決まった横浜戦後、「(日本代表FW永井謙佑とブラジル人FWディエゴ・オリヴェイラの)2トップとサンホが決めてくれたのは、チームとしても士気が上がる結果になるんじゃないか」と笑顔を見せた。そして高い破壊力と精度を誇ったカウンターについて「サンホをどう活かしていくのかがポイントだった。今日は左に置いて、彼の起点から何回か良いカウンターを仕掛けられた」と満足げな表情で語った。
そもそも羅相浩は昨季の韓国2部でリーグMVP、得点王、ベスト11に輝くなど潜在能力は申し分ない。「シュートが強烈。昨季はサイドに点を取る選手が不足していたが、サンホが入ってくれたので攻撃の幅ができる」。4月上旬に長谷川監督がそう評した大器が、日本サッカーの水に慣れ始めたことで花開こうとしている。