鹿島DF安西、先輩・内田に背中押され欧州へ「欧州CLベスト4まで行ったら認めてやる」
2019年07月09日 16:38
サッカー
移籍を決めた最大の理由は、「一番の目標」という「3年後のW杯(カタール大会)」を見据えたからだった。「それにスタメンで出場するんだったら、海外でもまれないといけない。ステップアップしないといけない。日本で一番いいサイドバックになるために行く」と決意した。
ポルティモネンセから初めに話が届いたのは6月初旬。7月初旬に正式オファーが届き、合意に至った。上下を駆け上がる豊富な運動量に技術力、得点に直結するプレーを評価され、ポルティモネンセの監督から「(試合で)使いたい」とラブコールを受けた。
シーズン途中で鹿島から去ることには迷いもあったが、決断は「すぐ」だったという。「ポルティモネンセを(他の欧州クラブに移籍する)ステップアップで使ってくれ」と、“踏み台”にし、よりいい条件でオファーがあった場合には移籍することも許可してくれる契約内容となった。
移籍の意思を固めた6月中旬、鹿島の先輩のDF内田篤人に報告した。昔から憧れの人を書く機会があれば必ず名前を書いてきた人で、鹿島への加入の決め手となったのもその存在があったほど大切な人だった。
返って来た答えは「行け」、「苦労してこい」。そして、ドイツ1部シャルケ時代の内田のように「欧州CLに出てベスト4まで行ったら認めてやる」というハッパだった。「“篤人くんを超えたい”ってずっと言っていきた。篤人くんと同じ景色を見たいし、見ないといけない。本当に厳しい戦いになると思うんですけど、そこまで行けるように努力していきたい」。安西の挑戦が始まる。