鹿島3連勝 MF白崎“運”呼び込んでV弾「必死に走った」

2019年07月21日 00:26

サッカー

鹿島3連勝 MF白崎“運”呼び込んでV弾「必死に走った」
<鹿島・鳥栖>前半35分、白崎(左)がゴールを決める(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第20節   鹿島2―1鳥栖 ( 2019年7月20日    カシマ )】 MF白崎凌兵(26)の得点には、“運”が味方した。明治安田生命J1第20節が行われ、ホームの鹿島は鳥栖に2―1で勝利。3人の海外移籍に加えて主力にケガ人も相次ぐ非常事態の中、本拠で9戦負けなしとした。3連勝をもたらした決勝点は、1―1の前半35分に生まれた。
 PKで先制点を奪ったMFレアンドロからのマイナスのクロス。中央から走り込んだ白崎は、鳥栖DFに体を入れられながら、懸命に滑り込んで足を伸ばした。

 「あまり(ボールが)見えなかったので、必死に走って足を伸ばしたところで、ラッキーでした」。運良く右足に当たったボールは変則的に浮き上がってGKの頭上を越えるループ弾となった。

 「いい感じで当たっていたら逆にGKに止められていたと思うし、イレギュラーだったからうまくゴールに吸い込まれた。チームとしてしっかり戦っていることと、チームのために走ったことで、運も味方してくれたのかな」

 清水から鹿島に加入した今季。既に1シーズンのJ1自己最多得点(17年の3得点)を更新済みで、この得点で5得点目となった。「こっちに来て点を取って、得点の味っていうのを思い出して。やっぱりこれ以上の快感はない」と、多くの前線の選手が感じる無上の喜びを味わっている。

 一方で、そのゴール同様に大切にしているのが、白崎らしさとも言える守備での献身や、逆サイドとのバランスを考えた、味方を生かす動き方だ。「それ(ゴール)がほしいゆえに守備をサボったり、チームの為に走ることをやめようとは思わない。そっちもゴールと同じくらい大事だと思っている」と続けた。

 試合は鳥栖側の退場者(高橋祐)1人を含む5人に警告が出され、球際の激しい攻防から人がバタバタと倒れ続ける“肉弾戦”となった。その中で両チーム合わせて最長の走行距離をたたき出したのも、11・2キロを走った白崎。運も味方したくなる献身ぶりだった。

 FW鈴木、MF安部、DF安西の3人が海外に移籍、MF土居、MFレオ・シルバ、GK権純泰クォンスンテの攻守の要3人がケガで戦列を離れた中でも勝ちきった。「今までチャンスがなかった選手にとってはチャンスだし、もう一回競争は激しくなると思う。今いるメンバーでタイトルを獲るためにやるだけ」。暫定3位浮上に導いたMFは、改めてタイトルを宣言した。

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