清水 難敵・松本に公式戦初勝利!FWドウグラスが芸術的V弾
2019年08月10日 21:49
サッカー
「あの場面ではハーフボレーを決めるしかなかった。FWはいつもこぼれ球を狙うのが仕事。厳しい試合だったし勝利できてうれしい」と今季9得点目のヒーローは声を弾ませた。
このチーム最初のCKをMF西沢健太(22)が左から蹴り込む。松本GK守田達弥(29)が捕球ミスで後逸すると、浮球に体を反転させ反応した。
試合序盤から押し込まれながらもDF陣が冷静に対応した。耐えていた仲間への「一発回答」。頼れる男の活躍で流れもつかんだ。
上昇気流に乗るには格好の相手でもあった。未勝利の相手。勝利を演出した西沢も「上位の相手以上に難しい相手」と警戒を強めていた。その中の難敵撃破だ。
前節3日のアウェー・横浜戦の13試合ぶり無失点勝利も功を奏していた。2試合連続クリーンシートの連勝は17年の第2、3節以来2年ぶりとなった。
ドウグラスは得点直後に手で漢字の「心」を空中に書いた。「自分は心臓の病気にもなったし、相撲からもヒントを得た。1週間練習していた」と、来日通算8年目で日本人のハートも持ち備え、サポーターから絶大の信頼を得ている。
1勝以上に価値ある勝利。熱狂はいつまでも続いていた。 (大木 穂高)