C大阪・鈴木孝司 30歳で初めてJ1のピッチ 胸に琉球へ感謝の気持ち
2019年08月21日 11:00
サッカー
柿谷曜一朗と同学年の鈴木は、下部カテゴリーから登りつめてきた。町田時代にJFL、J3を経験。16年にはJ2で開幕から好調をキープし12得点を挙げたものの、夏に左アキレス腱を断裂し残りのシーズンが絶望となった。翌年2月には、まさかの再断裂。「1年間、プレーできなかった」という。
ケガをする前のような動きができない中、18年シーズン終了後には町田から契約満了を伝えられた。いわゆる戦力外。まだサッカーができると信じ、合同トライアウトを受けた。そして、オファーを提示してくれた唯一のクラブが琉球だった。
「本当に琉球には恩義を感じています。ケガをして、まだ完璧じゃない状態で受けたトライアウトで拾ってもらって。沖縄ではいろんな人に出会って協力してもらい、足も段々良くなってきた。沖縄で良くしてもらったからこそ、今の自分がいる。本当に感謝です」
琉球では、得点ランク2位で日本人最多の15得点をマーク。完全復活を果たした男に、前線の補強を模索するC大阪から正式オファーが届いた。
「残ってプレーし続けることも恩返しだけど、琉球からJ1のピッチに立って活躍することも恩返しになる。悩んだけど“行きます”と返事をしました」
生き返らせてくれた沖縄を思いながら、背番号18は新天地で勝負する
◆鈴木 孝司(すずき・こうじ) 1989年7月25日生まれ、神奈川県三浦市出身の30歳。横浜ジュニアユース追浜から桐光学園高、法大を経て12年に町田に加入。契約満了の末に今年から琉球でプレーし、8月にC大阪へ完全移籍。1メートル79、77キロ。利き足は右。