J1初!浦和FW興梠 エジミウソン&寿人超え8年連続2桁弾
2019年09月02日 05:30
サッカー
プレースタイルは年齢とともに変化させてきた。33歳。「年齢的にも自分で打開するのは厳しい。今はラストパスに合わせるのが持ち味」と話す。この日も味方のパスがつながる間、興梠は1度、DFの死角に消える動きをみせた。だからこそゴール前に先回りできた。
8年も2桁を継続する秘けつには「脂ものも気にせず好きなものを食べること」と笑った。趣味はゴルフ。ドライバーを握れば290ヤードをかっ飛ばす。高い身体能力を礎に点で合わせる技術、DFとの駆け引きを極めてきた。柏木が「才能の塊」と言えば、大槻監督は「練習中でも観察眼、学ぶ力は素晴らしい」と評した。
4月にJ1の平成ラスト弾を決めた興梠が、令和で打ち立てた新たな金字塔。それでも土壇場のPKで白星を逃し「正直、勝ちたかった。浦和でACL、天皇杯、ルヴァン杯は獲ってるので、あとはリーグ優勝したい」と悔しさをにじませた。今季、興梠の得点した試合は7勝3分け。ゴールへの渇望はとどまることを知らない。
≪24試合目で2桁到達≫FW興梠が前半3分にゴール。今季10点目で、鹿島時代の12年から8年連続の2桁得点。エジミウソン(新潟、浦和)、佐藤寿人(広島)の7年連続を抜き、連続シーズン2桁ゴールのJ1最長記録の偉業を達成した。なお、24試合目での2桁到達は5番目のペースだ(自己最速は17年の12試合)。また、前半3分のゴールは鹿島時代の12年浦和戦の前半2分に次ぐ、自身2番目のスピードゴールになった。