J1初!浦和FW興梠 エジミウソン&寿人超え8年連続2桁弾

2019年09月02日 05:30

サッカー

J1初!浦和FW興梠 エジミウソン&寿人超え8年連続2桁弾
<湘南・浦和>前半、先制ゴールを決める浦和・興梠(奥)(撮影・大塚 徹) Photo By スポニチ
 【明治安田J1第25節   浦和1-1湘南 ( 2019年9月1日    BMWス )】 浦和は1日、アウェーでの湘南戦を1―1で引き分けた。前半3分、FW興梠慎三(33)が先制ゴールを決め、今季通算得点を10点の大台に乗せた。8年連続2桁得点はJ1史上初の快挙となった。鹿島はU―22日本代表FW上田綺世(21)の2得点で4―0快勝。首位のFC東京との勝ち点差は「4」となった。
 歴史的な一撃には、“らしさ”が凝縮されていた。前半3分、興梠がワンタッチで決めた。右ワイドの橋岡が左に展開。次の瞬間、興梠は武藤の折り返しに合わせ、ゴール前に走り込む。最後は相手DFより一瞬早く、右足が触れた。「歴史に名を刻めたことはうれしい」。今季10点目。J1初の8年連続2桁得点を達成した。

 プレースタイルは年齢とともに変化させてきた。33歳。「年齢的にも自分で打開するのは厳しい。今はラストパスに合わせるのが持ち味」と話す。この日も味方のパスがつながる間、興梠は1度、DFの死角に消える動きをみせた。だからこそゴール前に先回りできた。

 8年も2桁を継続する秘けつには「脂ものも気にせず好きなものを食べること」と笑った。趣味はゴルフ。ドライバーを握れば290ヤードをかっ飛ばす。高い身体能力を礎に点で合わせる技術、DFとの駆け引きを極めてきた。柏木が「才能の塊」と言えば、大槻監督は「練習中でも観察眼、学ぶ力は素晴らしい」と評した。

 4月にJ1の平成ラスト弾を決めた興梠が、令和で打ち立てた新たな金字塔。それでも土壇場のPKで白星を逃し「正直、勝ちたかった。浦和でACL、天皇杯、ルヴァン杯は獲ってるので、あとはリーグ優勝したい」と悔しさをにじませた。今季、興梠の得点した試合は7勝3分け。ゴールへの渇望はとどまることを知らない。

 ≪24試合目で2桁到達≫FW興梠が前半3分にゴール。今季10点目で、鹿島時代の12年から8年連続の2桁得点。エジミウソン(新潟、浦和)、佐藤寿人(広島)の7年連続を抜き、連続シーズン2桁ゴールのJ1最長記録の偉業を達成した。なお、24試合目での2桁到達は5番目のペースだ(自己最速は17年の12試合)。また、前半3分のゴールは鹿島時代の12年浦和戦の前半2分に次ぐ、自身2番目のスピードゴールになった。

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