浦和 興梠決勝弾で“鬼門”突破!2年ぶりACL奪還へ王手
2019年10月24日 05:30
サッカー
「怒り」を力に変えた。試合後の会見で興梠が明かす。「広州が(準々決勝の)鹿島に勝った後、カンナバロ監督から“これで優勝できる”みたいな発言があって、火が付きました。広州の敗因はその発言だと思う」。広州はホームで21戦無敗、ACL決勝トーナメントの広州戦は日本勢が7連敗中だったが、堂々と鬼門を突破した。
ホームの第1戦を2―0と先勝し迎えた第2戦。興梠は「0―0の時間が長くなれば相手はどんどん前に出てくる。僕らの決定機が増え、勝てると思う」と予告し、言葉通りの展開に持ち込んだ。「あの1点で楽になった」とDF槙野。GK西川は好セーブを連発。守備陣も随所で体を張り「赤い要塞(ようさい)」と化した。
かつて広州では夜中に宿舎の電話が鳴らされ、試合に向かう選手バスが足止めを食うこともあった。今回は森脇の部屋の前に“謎のパンダのぬいぐるみ”が置かれ、ざわついたが、それは槙野が仕掛けたもの。経験は豊富。敵地を楽しむ余裕すらあった。決勝の相手は2年前と同じアルヒラル。「ここまで来たら優勝したい」と興梠。浦和が史上初の3度目Vに王手をかけた。
▼広州恒大カンナバロ監督 準決勝まで来られたことは非常に満足している。難しい試合が多かった。
【日本勢、3年連続5度目の決勝進出】浦和が2戦合計3―0で、2年ぶり3度目の決勝進出を決めた。日本勢は3年連続5度目の決勝進出で、準決勝に連勝したのは今回の浦和が初めて。決勝の相手は17年と同じアルヒラルで、ACL決勝で同一カードの再現は初。
浦和が中国勢にアウェーで勝つのは9試合目で初。日本勢は決勝トーナメントで広州恒大と対戦した過去7度全て敗退しており、8度目でようやく土をつけた。