川崎F、崖っ縁からルヴァン初V 二転三転!死闘120分PK戦制す
2019年10月27日 05:30
サッカー
00年の初挑戦から19年で、ついに殻を破った。敗れるたびに増していた重圧。象徴はC大阪に敗れた17年大会だ。「川崎はガチガチですね。たぶん僕らが勝ちます」。初挑戦で失うものがなかった相手選手の前日予想が、的中。開始1分、普段では考えられない空振りからの失点シーンに如実に表れた。それでも同年リーグ戦を制して悲願の初タイトルを勝ち取ると、昨季は連覇を達成。この日も先制される苦しい展開だったが、無冠を返上した今回は自信、経験、全てが違った。
今季初陣だった2月16日の富士ゼロックス・スーパー杯。キックオフ直前のロッカールームで指揮官の声が響いていた。「今日は何カ月先のファイナルのためにやるぞ!」。夏のチェルシーとの親善試合も「注目された試合で結果を出す」と勝負に徹した。両試合とも新戦力FWレアンドロ・ダミアンの高さを加えた“新スタイル”で勝利。リーグ戦では中村、大島の長期離脱も影響し、ボールをキープする旧来の形との融合に苦しんだが、徐々に勝負弱さは解消。カップ戦初戴冠へ、機は熟していた。
「これで次のステージに行ける」と中村。指揮官は「もし負けていたら引きずりかねないような展開だった」とホッと胸をなで下ろした。カップ戦の無冠返上で、常勝軍団への礎を築いたチームは来季、さらなる大輪の花を咲かせる。
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