35歳イニエスタ 五輪OA枠浮上 スペイン紙報道に神戸は「初耳」
2020年01月31日 05:30
サッカー
日本で戦うイニエスタが、日本で開かれるスポーツの祭典に出場する可能性が浮上した。すでに東京五輪出場を決めているスペイン代表のOA枠選手として、大枠のリストに入っているとスペイン紙『スポルト』が報道。同紙によると、DFセルヒオ・ラモス(Rマドリード)、DFジェラール・ピケ(バルセロナ)、MFダビド・シルバ(マンチェスターC)もリストアップされているという。
昨年6月に開催されたU―21欧州選手権で優勝し、東京行きを決めた同国代表。出場するメンバー18人のうち、24歳以上のOA枠選手は3人までが登録可能となっている。国際Aマッチ136試合出場を誇り、バルセロナとスペイン代表で数多くのタイトルを手にしてきたイニエスタは、18年のW杯ロシア大会後に代表引退を表明。だが、W杯後からプレーする神戸でも健在ぶりを発揮し、元日の天皇杯を制するとともに日本のサッカーファンを魅了し続けている。
現在は開幕に向けて神戸の沖縄キャンプに帯同中で、この日から全体練習に完全合流。午後の紅白戦(12分×2)では主力組の左インサイドハーフとしてプレーした。「まだ彼は試合に出られるフィットネスに達していない。もう少し練習を積み重ねないとゼロックス杯に間に合うかは分からない」とフィンク監督は慎重だが、徐々に状態は上がってきている。
五輪のリスト入りに関してクラブに連絡は来ておらず、フィンク監督と三浦淳寛スポーツダイレクター(SD)はそろって「初耳です」と語った。「それが事実なら、ちゃんと彼と話し合いをして、監督とも話をして。クラブとして送り出せるかどうかを判断したい」と三浦SD。本人の意向も含め、今後の動向が注目される。
◆オーバーエージ枠 92年のバルセロナ五輪から男子サッカーでは、23歳以下の選手しか選手登録できなくなり、96年のアトランタ大会から「各チーム3人を上限」に年齢制限以外の選手が出場可能になった。日本代表は00年シドニー大会でGK楢崎、DF森岡、MF三浦が起用されたのが初。4位に入った12年ロンドン大会ではDF吉田、徳永がチームの核になった。