神戸MF安井拓也 音楽に演劇…人間の幅広がりプレーにも余裕
2020年02月06日 08:17
サッカー
西に誘われて最初に行ったのが、シンガー・ソングライター、奇妙礼太郎のライブ。新たな世界を感じたことで、人間としての視野が広がった。それ以降、自らを高めるために率先して外に出るようになった。
例えば、劇団四季の舞台。「アドリブで演じているところもあって。サッカーもアドリブの連続だし、パスを出すことに似ている」。例えば、陶芸。「力の抜き方をイメージしやすくなった。サッカーにも使える」。他にも読書や登山、料理…。外食をしても、カウンター席で知らない人に話しかけるようになった。
「考え方が変わって、プレーに余裕が出るようになってきた」。思考力や表現力に磨きをかけ、持ち味の技術やパスワークをピッチで発揮できるようになった。4年前から世代別代表には招集されていないものの、走力や守備力の進化も著しい。「選ばれたら頑張りたい」という東京五輪。その舞台に立つ可能性を秘める21歳だ。
◆安井 拓也(やすい・たくや)1998年(平10)11月21日生まれ、兵庫県加古郡稲美町出身の21歳。天満南FCでサッカーを始め、パルセイロ稲美FCを経て中1で神戸U―15に入団。同U―18から17年にトップチームに昇格。過去にU―15など世代別代表にも名を連ねた。J1通算16試合出場無得点。1メートル74、66キロ。利き足は右。