柏、13人集団感染…ルヴァン杯決勝延期、代替有力候補は来年1月3日
2020年11月05日 05:30
サッカー
Jリーグ公式戦では今季最多となる2万4000枚の入場券は即日完売。コロナ禍で新たな可能性を示す舞台として期待は高まっていた。Jリーグでは登録14人で試合開催を可能とするルールを定めていたが、今後、濃厚接触者の特定が進めば14人の確保も不透明、多くのスタッフも罹患(りかん)する中での開催は不可能と判断した。
今後はJリーグ、柏、FC東京間で代替日程の選定が進む。関係者によれば、来年1月3日が有力候補に挙がっている。FC東京は今後、11月下旬からカタールで集中開催されるACL出場を控える。リーグ戦の日程も過密を極め、11、12月の開催は困難。村井チェアマンは「年明けの可能性もゼロではない。来年の開幕を遅らせる可能性もある」。会場は国立競技場が第1候補となる。
この日、Jリーグ、柏、FC東京では2度にわたって緊急会議を実施。ルヴァン杯史上初となる決勝延期の決定は午後10時半に及んだ。先月末、リーグ戦では全試合の75%を消化し、シーズンの成立にこぎつけたばかりだが再び大きな難局に直面した格好となった。
《10人中1人が39度超え→今日入院へ》会見に出席した柏の滝川社長によると、この日に新たに陽性判定を受けた10人のうち5人が無症状。5人がいずれも3日以降に発熱の症状を訴え、1人は39度を超える発熱で5日に千葉県内の病院に入院するという。トップチームスタッフ計10人の陽性判定に、クラブハウス内のスタッフルームが原因の一つとして挙がる。保健所からは「部屋が狭い」と指摘を受けたといい、滝川社長は「通常考え得る対策は行ってきたが、100%の徹底は難しいと思う」と肩を落とした。14日にはJ1リーグ大分戦を控えるが、リーグ戦の開催も不透明だ。