自分の「最期」を覚悟していたようなマラドーナさん
2020年11月29日 08:45
サッカー
現役時代から薬物使用をうわさされ、体はボロボロだった。1994年W杯米国大会では禁止薬物が検出され、ドーピング違反で大会から追放された。2000年には心疾患で倒れ、親交が深かったキューバのフィデル・カストロ議長の誘いで同国で療養した。右肩にゲバラのタトゥーを入れていることはよく知られているが、キューバに対しては親近感を持っていた。偶然だと思うが、亡くなった日はカストロ議長の命日だった。
近年は激太りしたり、体調は優れず、マラドーナさんも「長くはないな」と感じていたようだ。11月上旬に手術を受けた後、すぐに帰宅したのも、「最期は自宅で」と考えたのかもしれない。
マラドーナさんは何度も来日しているが、82年1月にボカ・ジュニアーズの一員として来日したときはすごい騒ぎだった。「20億円男」といわれ、いまなら「100億円男」という感覚だ。当時の日本代表戦は、対戦相手のスター選手が主役で、日本代表は引き立て役。このときの3試合はマラドーナさんのための試合だった。私が初めて記者として取材した日本代表戦だが、マラドーナさんのオーラのすごさが印象に残っている。だから、というわけではないが、死に方もマラドーナさんらしいものだった。
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