鹿島の19歳FW染野、飛躍の2年目へ「点を取る選手になる」 内田篤人氏らの“金言”胸に
2021年01月09日 05:30
サッカー
「高校とは違ってなかなかシュートを打たせてくれなかった。体の強さや戦術理解度も足りなかった。あれだけ試合に出て、思った通りにゴールが取れなかったのは課題」
本職はFWだが、サイドハーフなども経験した。8月12日のルヴァン杯・清水戦でプロ初ゴールを決めるなど存在感を示した。
「初得点はうれしかったし、自信になった。FWのポジションを取りにいきながら、違うところもできる選手でいたい。出場したところで結果を残す」
11月には腰痛に加え、右足関節の手術を受けて離脱した。歯がゆい一年となったが、ピッチの外だからこそ見える世界もあった。
「体の使い方は練習の中でやっていけば、ものにできると感じた。ケガをして鹿島の現状を把握できたし、より体のことを考えられるようになった」
鹿島には手本となる選手が多く在籍する。引退した内田氏からは金言も受け、学ぶことばかりだった。
「“海外では17歳でもプロデビューしている。みんな自分に自信を持っているよ”と言われた。練習から良くしてくれてチームのために声を出して、リーダーシップを取ってくれた。こういう人が海外でも日本でも活躍できると思った」
内田氏が語った「自信」。染野は上田からも感じ取った。
「シュートを打つか打たないか、自分で行くか行かないかと自分自身で決定する自信があった。とにかく点に貪欲で“自分が決める”という気持ちが伝わってくるし、失敗してもチャレンジしている。今季は自分が、“点を取ってやる”という自信を持ちたい」
現在は体も動かし、2年目に向けて準備している。ケガで参加は見送ったが、U―19日本代表候補にも選出されている。
「(世代別やA代表の)W杯もある。ただ、そこを目指すのではなく、まずはケガなく鹿島で活躍することを考えたい。その延長で日本代表も目指す。シュートは武器。ゴール前に入る回数を多くして、点を取る選手になる」
万全のコンディションとなる染野が、Jリーグで世界で活躍する。(近藤 大暉)
○…染野は母校・尚志の逆襲を期待した。昨年の選手権予選の準決勝で尚志は学法石川に敗れ、7年連続の全国大会に出場できなかった。「負けたことは仕方がない。絶対優勝しなければいけないプレッシャーがあったと思う。負けた人の分も、後輩は全国に行ってほしい」と思いやった。後輩でJ2山形内定のFW阿部要門(3年)には「体に気を使ってほしい。慣れない部分があるけど、1年間サッカーを続けることが大切」とプロの先輩としてアドバイスした。
おすすめテーマ
2021年01月09日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
東京V 大久保嘉人のC大阪への完全移籍発表「とても貴重な経験になりました」
-
C大阪 大久保嘉人を完全移籍で獲得 38歳で15年ぶり原点のクラブに復帰
-
神戸 磐田ひと筋だったDF桜内渚を完全移籍で獲得 懸念の右サイドバック補強
-
青森山田、ロングスローだけじゃない!一部批判なんの!黒田監督「あらゆることできる」
-
矢板中央GK藤井陽、完封誓った「自分がしっかりと止めれば負けない」
-
帝京長岡 勝てば県勢初の決勝進出 負傷の石原を「ジョーカー的」起用も
-
山梨学院 11大会ぶり決勝進出へのカギは「セットプレー」
-
全国高校サッカー、9日準決勝 埼スタで無観客、地元戻っての調整は自粛
-
鹿島の19歳FW染野、飛躍の2年目へ「点を取る選手になる」 内田篤人氏らの“金言”胸に
-
Jリーグ キャンプ開催に向け「ガイドライン」 緊急事態宣言受け協議
-
“千葉ダービー”ちばぎんカップ開催見送り 緊急事態宣言受け発表
-
J2山口 渡辺晋氏が新監督に就任「2年かけてJ1昇格できるチームを」
-
久保、スペイン1部ヘタフェ移籍発表 今季終了までの期限付き
-
エイバル武藤、先制弾&追加点の起点に チームの勝利に貢献