ゼロックス杯実証実験の結果発表 入退場時の“密”などの課題改善
2021年02月22日 18:55
サッカー
各トイレにはCO2濃度計を計40台設置。うち10台でリアルタイムの測定値をスマートフォンで確認し、把握した運営スタッフが警備員へ報告、より空いているトイレへ誘導する流れを作った。試合前やハーフタイムに2~3分程度の待機列が発生したが、警備員のアナウンスで混雑は発生しなかった。また、ルヴァン杯決勝で一定数確認されたコンコースでの食べ歩きは自粛をアナウンス。売店で試合前やハーフタイムに一時的に10~30人程度の待機列が確認されたが、一定の間隔を確保でき、10分程度で緩和できたという。
これまで、CO2濃度の測定など実証実験はJリーグ主管試合のみで調査してきた。今後はクラブに調査対象を広げる予定で、この日も設置予算を含めて議論された。村井チェアマンは「最終的に次回で予算承認を頂き、クラブで対象を広げていく方向で協議している」と明かした。ただ、ネットワーク環境の整備も必要で単体クラブでの設備投資は、予算的に難しいこともあり「(ネットワーク環境は)災害時のライフラインになる可能性もある。政府や行政にも働きかけてきた」と説明した。