福岡、5年ぶりJ1初陣黒星も…古巣復帰の金森、決意新た「5年周期を終わらせる」
2021年03月01日 05:30
サッカー
「負けていたので点を取りにいくぞ、という気持ちで入った」。2点を追う後半18分から途中出場すると同37分、ブルーノ・メンデスが頭で落としたボールに反応。シュートを防ごうとした相手DFのオウンゴールを誘った。幸運な形で1点差に迫ってからは自分たちのリズムを取り戻したが「同点のチャンスもあったし勝てずに悔しい。細かい差がJ1の厳しさ。自分も経験してきた」と唇をかんだ。
長谷部茂利監督(49)が試合後「スピード、技術。この2つがJ2とはだいぶん違う」と話したように、試合開始直後に相手エースのマテウスに高い個人技をみせられ失点。昨季J2最少失点の堅守がいきなり破られ、チームに動揺が走ったことを金森は悔やんだ。「強度と質は相手が上回っていたが、相手のリズムに慣れて戦えるようになってきた」。巻き返しをみせた後半に、今後の飛躍の可能性があった。
5年ぶりに戻った古巣のピッチ。5年ごとに昇格しては1年で降格してきた福岡の苦い歴史も知っている。「5年周期を終わらせる強い覚悟で来た。去年J1に上げてくれた選手たちのためにも、残留することでしか恩返しできない」。2016年は開幕から7戦勝利なしが響いてJ2に降格した。福岡、鹿島、鳥栖とJ1で戦ってきた意地で、次戦で必ずJ1復帰初白星をもたらす。