森保監督 W杯アジア最終予選は中国警戒、豪州&サウジ同組も“まるで昔の日本”
2021年07月02日 05:30
サッカー
直近の中国代表リストには5人ものカタカナが並ぶ。ブラジル出身のFWエウケソン(広州FC)ら、いずれも国籍を取得した助っ人選手で国を挙げた強化策の象徴だ。森保監督も「強いと思っています。国籍取得選手が入り、間違いなくチーム力は上がった」と警戒心を強めていた。
19年アジア杯ベトナム戦での苦戦は記憶に新しい。何とか堂安がPKを決め、1―0で辛勝した。東南アジアを代表する新興国で韓国人の朴恒緒監督が率い、日本へのライバル心を持つ。今回、宿敵韓国とは別組に入ったが“もう一つの日韓戦”といえる。
オマーンとは9月2日の初戦で激突。堅守速攻型で19年アジア杯では1―0と苦戦した。「初戦が大事なのは言うまでもない」と指揮官。前回予選も初戦UAE戦に逆転負けとつまずいた。良い形でオーストラリア、サウジアラビア戦に臨むためにも他3カ国との対戦で取りこぼしは許されない。
韓国+中東5カ国という編成の「A組」とは対照的に多彩な顔ぶれ。気候、時差、移動も勝負の鍵となり、反町技術委員長は早くもチャーター便の導入も示唆した。現役時代の森保監督は「ドーハの悲劇」に泣き、W杯切符にあと一歩届かなかった。「絶対にW杯に出ると思って戦う。日本代表の誇りを持ち、全ての試合に全力を尽くす」。今度はドーハで笑うために。
▽主な国籍変更選手 日本ではブラジル出身のMFラモス瑠偉、FW呂比須ワグナー、DF三都主アレサンドロ、DF田中マルクス闘莉王らが日本代表の中心選手として活躍してきた。近年では中国代表のほか、カタール代表などが選手の国籍変更によりチーム強化を図っている。
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