【ACL1次リーグ G組 名古屋2―1JDT ( 2021年7月4日 バンコク )】
名古屋が日本勢一番乗りで決勝トーナメント進出を決めた。JDT(マレーシア)に競り勝ち、無傷5連勝で勝ち点15。同組2位に付けていた浦項(韓国)がラチャブリ(タイ)とスコアレスドローに終わったため、1試合を残して1位が確定した。
ACLを戦うごとに深めてきた自信は、この試合でも発揮された。前半4分にMFマテウスが幸先良く先制PKを決めると、同28分にはMF阿部浩之が芸術的な左足ミドルをたたき込んで追加点。前半終了間際に1点を返されて開幕から続いた無失点試合は「4」でストップし、後半は押し込まれる時間帯が続いたが、全員で体を張って凌ぎきった。東京五輪代表MF相馬勇紀は「2―0の良い流れを作った後のチャンスを決めきれずに難しい試合にした。次の反省にしたい」と口にしつつ「ホッとしている。嬉しい」と喜んだ。
前日3日の公式会見に出席したMF前田は「目標は勝ち点18」と1次リーグ全勝を目標に掲げる。1次リーグ全勝は日本勢では10年の鹿島のみ。消化試合の浦項戦も高いモチベーションで臨み、J史上2クラブ目の快挙を手に帰国する。