約14年ぶりの古巣復帰 大分・梅崎「ここで勝負しなきゃ男じゃないのかなと」
2021年07月21日 05:30
サッカー
梅崎は大分U―18出身で2005年にトップチームへ昇格した。08年に浦和へ移籍して以来、約14年ぶりの古巣への復帰となった。
湘南では今季リーグ戦出場は2試合だった。「試合に絡めていけず自分の立ち位置がいいものではなかった」。それでも「簡単ではなかった」というシーズン途中での移籍の決断。湘南からの契約延長の打診やいくつかのオファーがあった中、古巣・大分を新天地に選んだ。
「やっぱり自分が育ったクラブで恩がありますし、14年間離れていましたけど気になるクラブで常に結果を追いかけていました。いつかは戻れればっていうのがぼんやりとですけど自分の中であったのも正直な気持ちです。このタイミングで声をかけてくれてすごくうれしかったですし、ここで勝負しなきゃ男じゃないのかなと思った」。
片野坂知宏監督(50)からは、リーグワースト2位の総得点13と得点力不足に悩む攻撃面の起爆剤として、そして19位に低迷するチームの精神的な支えとして期待を寄せられている。
「僕が持つスキル、もっと前に推進力を出してほしい、スイッチ役になってほしい、精神面でもチームにプラスになることも言われました」。
大分は現在、降格圏の19位に低迷している。残留に向けての厳しいサバイバルレースが待ち受けるが「メンタルってすごく重要だと思っている。一致団結して困難に立ち向かっていけるかどうかっていうのは非常に重要」と前を向く。
背番号は大分での初年度につけた「27」。「もう一度ここに帰ってくると言う意味合いもありますし、仕掛ける、チャレンジしていくんだという姿勢をみせたいなという思いでつけさせてもらった」。
多くのケガに苦しんできたが「今はコンディションはいい」と自信をみせる。古巣で初心に戻り残留に力を尽くすことを誓う34歳。「選手としてもう一花咲かせたい」。強い決意を口にした。