クラブ自前の芝職人 J2京都の芝を年間通して安定させるため日夜奮闘
2021年07月21日 05:30
サッカー
日々の主な業務は芝刈り、水やり、肥料やり。練習で芝生がめくれた際には砂を一カ所ずつ撒いて平らにし、芝生が再生しやすいように修繕する。ただ日照具合や風通し、気温湿度…。各地域によって自然環境の違いはあり、育成法も差異が出る。特にサンガタウンは雨が降った後の水はけが悪く、水分が抜けないと土壌に有機物がたまって芝生の育成に影響が出てしまうため、特に水はけには気を使うという。
天気にも左右されるためにオフの予定も立てづらい。それでも「練習場というのは選手にとって戦場。毎日使う場所だからこそ、安心して練習できるように管理することを心掛けています」と笑顔で汗を流す。
現在もより最適な育成法を模索しており、気がついたことは“児島ノート”に書き加えて、日々、知識と経験をブラッシュアップ。まずはサンガタウンのピッチを年間通じて安定した状態を保つことが目標だ。
そして将来的に願うのは本拠地スタジアムピッチの自社管理。「サンガタウンとサンガスタジアムの芝生がより近いピッチコンディションになれば、チームにとっては大きなメリットがある」。そのためにも芝職人は深い探究心を持って、きょうも芝生と向き合っていく。