森保J 東京五輪組から新たに3人招集 W杯アジア最終予選“最大の壁”サウジ&豪州戦へ
2021年09月29日 05:30
サッカー
サウジアラビア、オーストラリアはともに2連勝中で負ければW杯出場圏から離される正念場。メンバー選考の議論では経験豊富なベテランを加える案も上がったというが「1チーム2カテゴリーでの活動が選手を幅広く、状況を見て招集できることにつながっている」と指揮官。東京五輪代表監督を兼任した知見が生きて、旬な若手を熟知していた。
負傷のFW古橋、MF久保は招集が見送られた。次戦はMF伊東が出場停止と7日の中国戦で「2列目」に並んだ3人が不在だが、高い技術で攻撃を組み立てられるレフティーの三好は久保の代役としても期待され、橋岡はサイドバック、センターバックの両方をこなす。東京五輪でボランチを務めた田中については森保監督が「積極的に攻守にからめる選手」と期待した。
オマーン戦でまさかの黒星発進。勝敗次第で森保監督の進退問題に発展しかねない状況が続く。過去アウェーのサウジアラビア戦は2戦2敗でともに会場はジッダだった。「今回の2試合は強い相手だと重々、承知している。全力を出して戦わなくてはいけないことに変わりはない」。苦境を抜け出す鍵は五輪世代の奮闘にある。
<コロナ禍での緊急事態想定 23+2の構え>森保監督は通常のベンチ入りメンバー23人に2人を加え、25選手を招集した理由について「アクシデントに対応、選手の入れ替えをできるように今回のメンバー構成になった」と説明した。前回のオマーン戦前に南野、板倉が負傷離脱、試合後は酒井がコンディション不良でチームを離れた。試合後ごとに2人がベンチ外となるが、コロナ禍で緊急招集が難しくなる事態に備える選択だった。