「アジアNo・1」掲げたが…神戸は開幕6戦未勝利でクラブワースト記録 負傷者続出で厳しい台所事情

2022年03月12日 05:30

サッカー

「アジアNo・1」掲げたが…神戸は開幕6戦未勝利でクラブワースト記録 負傷者続出で厳しい台所事情
<神戸・鹿島> 試合に敗れ、呆然とする神戸・イニエスタ(左) (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第4節   神戸0-2鹿島 ( 2022年3月11日    ノエスタ )】 1試合が行われ、神戸はホームで鹿島に0―2で完敗した。開幕から6戦未勝利。1999年の5戦を超え、クラブワースト記録を更新した。東日本大震災から丸11年を迎えたこの日。岩手県釜石市出身のDF菊池流帆(25)は2試合連続で先発したが、鹿島の攻撃力に屈し、被災地に白星を届けることはできなかった。鹿島は2連勝で暫定3位に浮上した。
 聞こえてきたのは春の息吹ではなく、ため息だった。ボールを持っても崩せない。逆にセットプレーから失点し、後手に回る。神戸は開幕節からの未勝利が6試合となり、クラブのJ1でのワースト記録を更新してしまった。三浦淳寛監督は「結果を出させることができなくて責任を感じている」と唇をかんだ。

 前半7分、CKからボールをつながれ、菊池と競り合った三竿に頭で押し込まれ、先制を許した。菊池は「ジャンプしてクリアすれば良かったのに、抑えこんで流そうと思った」と判断ミスを謝罪。被災地出身の菊池にとって「3・11」に行われた試合を「特別な試合」と位置付けたが、後半9分にも上田と競り合ったボールを鈴木に狙われ、2点目を奪われた。「失点に絡んで負けてしまうのは非常に悔しいですし、やるせない気持ちでいっぱいです」。復興の後押しとなる白星を贈れず、肩を落とした。

 追加点を許した直後に流れを変えようとイニエスタ、サンペールを投入。後半40分にはベンチスタートの槙野を前線へ投入したが、ゴールは遠かった。

 15日はACLプレーオフのメルボルンV戦が控える。負ければ敗退の一発勝負に「しっかりと勝ちきる。そこから流れを引き寄せられるように一つになってやっていきたい」と指揮官。ただ、武藤は左膝の負傷で長期離脱中で大迫も右足の裂傷で2試合続けてベンチ外と台所事情は厳しい。「アジアNo・1クラブ」を掲げる今季。その道のりは険しい。

《「STOP WAR」試合前に反戦へのメッセージ》
 試合前の選手入場で、両チームがロシアによるウクライナ侵攻へのメッセージを込めた。全員がユニホームの上から白地に青と黄色のウクライナ国旗がプリントされたTシャツを着用してピッチへ。選手はそのまま「STOP WAR」(戦争をやめろ)と書かれたボードを前に置いて写真撮影した。

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