森保ジャパンで存在感増す大学サッカー出身選手 ゴン中山以来24年ぶりのW杯本大会ゴールに期待感
2022年04月01日 09:00
サッカー
その言葉どおり、森保監督率いる現日本代表で、大学出身選手の存在感が大きくなっている。最終予選で日本が記録したのは計12得点。うち最多の4点が神奈川大出身の伊東、2点が三笘と、半分の6点が大学サッカー出身の選手によるものだった。
日本とW杯の歴史を振り返ると、当初は大学サッカー出身選手が存在感を放っていた。97年予選プレーオフのイラン戦「ジョホールバルの奇跡」で決勝点を決めたのは、日大を中退してプロ入りしたFW岡野雅行。98年フランス大会で日本の第1号ゴールは、主将のDF井原正巳とともに筑波大でプレーしたFW中山雅史だった。しかし以降の日本のW杯での19得点に、大学出身選手によるものはない。攻撃的選手としては06年ドイツ大会でFW巻誠一郎(駒大)、10年南アフリカ大会でMF中村憲剛(中大)、18年ロシア大会でFW武藤嘉紀(慶大)らが挑んだが、いずれもゴールは記録できなかった。
W杯出場を決めるゴールをマークした三笘は、大学出身選手ではジョホールバルの岡野以来だった。攻撃の選手では他にも順大卒のMF旗手怜央、法大途中退部のFW上田綺世、さらに中大卒のFW古橋亨梧らがこれから本大会メンバーの枠をめぐりしのぎを削るだろう。日本にとってはゴン中山以来、24年ぶりとなる大学出身選手のW杯ゴールに期待が高まりそうだ。(記者コラム・矢吹 大祐)