浦和 決勝進出!120分死闘PK戦で西川止めた!止めた!!神セーブ連発 3度目アジア頂点王手
2022年08月26日 04:30
サッカー
「(同点ゴールで)PK戦の覚悟はできていた。PK戦で僕の後ろには心強いファン・サポーターが、仲間がプレッシャーをかけてくれていたので、(PK戦は)落ち着いて楽しむことができた」
PK戦では1本目と2本目を連続でストップした。1本目はドンピシャで読みが当たった。右に横っ跳びして、完璧にセーブ。2本目は左に飛んだが、ボールは中央へ。しかし、残っていた右足でゴールからはじき出した。執念が乗り移ったかのようだった。
初優勝した07年から全北とは7試合目。対戦成績は2勝1分け3敗で、直近4試合は1分け3敗と苦戦していた。この日も高い強度に苦しんだ。それでも球際で戦い続け、延長後半に1点をリードされても諦めない。「最後の最後に追いついてくれて、まだ自分たちは諦めないという姿勢をみせてくれた」。終了間際、ユンカーの劇的同点弾は、最後方にいた西川の心の闘争心を再点火させた。
会場は2万3277人をのみ込み、赤色に染まった。声出し可能エリアには決勝トーナメント最多の約7000人が詰めかけ、選手たちを後押し。PK戦ではゴール裏の中央部に旗を持ったサポーターが集まり、旗を振って相手にプレッシャーをかけた。決勝へのチケットは、まぎれもなく12人目の選手とともに勝ち取った。
西川は17年の優勝も19年の準優勝も経験した。歓喜も、悔しさも知っている。「決勝の舞台に進めて、ようやく19年のリベンジする場所に帰れたという気持ちはある」。チーム3度目の栄冠へ、ブレずに進むだけだ。
《今大会9試合で31得点 日本勢ACL1大会で最多》浦和が2―2からPK戦で勝利し、3大会ぶり4度目の決勝進出を決めた。これで今大会は準決勝までの9試合で31得点。17年に優勝した浦和自らの30得点(14試合)を更新する日本勢ACL1大会最多得点となった。3位は08年鹿島の29得点(8試合)。決勝の2試合でさらに得点を伸ばせるか。
《同点弾呼ぶクロスの酒井「負けたくない気持ち」》酒井が本職の右サイドバックで奮闘した。前半11分、絶妙な駆け上がりから先制ゴールをアシスト。1―2で迎えた延長後半終了間際には「ただただ、負けたくない気持ちだけで走っていた」と激しいスライディングでボールを奪ってから驚異的な走力で攻め上がり、劇的な同点弾につながるクロスを上げた。5月には右足第5中足骨の手術を行い、約2カ月の離脱。徐々にコンディションを整え、この日は120分間走りきって勝利に貢献した。
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