スペイン女子代表“反逆者”15選手を招集せず…指揮官は自身の解任騒動を嘆く「世界的に馬鹿げた話だ」
2022年10月01日 18:32
サッカー
この件について地元メディアでは、選手側は15年から指揮を執るビルダ監督のチーム運営や負傷者への対応、選手の招集や練習法などに関して不満を訴えていると報道。同連盟は「代表監督やスタッフの進退に関する判断は選手のものではない」と要求に従うことを拒否。代表招集を拒否した場合に関しては処分は科さない方針というが、当該選手が過ちを認めて謝罪しなければ、二度と代表には招集しないとの方針を示していた。なお、連盟側は15選手の氏名は明らかにしていないが、21年女子バロンドールを受賞したバルセロナのMFプテリャスは含まれていないとも報じた。
代表メンバー発表会見に出席したビルダ監督は「ここ数日、様々な方々から応援メッセージをいただいており、感謝しています。このような事態になってしまい私は深く傷ついています。個人の利権や権益のためにこのような騒ぎになってしまった。代表チームというのは誇りある存在なのに、世界的に見ても実に馬鹿げたことだ。メディアの皆様には今回メールを送らなかった15人以外の選手には、最大限の配慮をお願いしたい」とコメント。
自身の解任を要求したという15人については「彼女たちは石を投げ、手を後ろに隠しているようだ。とても勇敢とは言えない。このままでは選手たちが何を望んでいるのかさえわからない。もちろん私にも責任はあるが、選手たちには面と向かって話してほしかった。彼女らが私に話してくれれば、このような事態にはならなかったと思う。私は対話をする人間であり、常にオープンで、いつ電話をかけてきてくれても歓迎するよ」と訴えかけた。
同代表は7日にFIFAランキング3位のスウェーデン女子代表、11日に同ランキング1位米国との対戦を予定。ビルダ監督は「これは私が望んだW杯への準備であり、今は招集された23人の選手と先を見据えることです。この23人は、ここにいるのがふさわしい選手たちです。結局、(代表に)来ないという決断をしたのは、私ではありません。彼女ら自ら辞退したいと言っているのだから、私はそれに反応してチームを作るだけでした」と説明した。