中村俊輔、最後までファンタジスタ宣言 10月23日ラストゲーム「ワンプレーで状況変えられるプレーを」
2022年10月20日 04:30
サッカー
まさに俊輔の真骨頂だ。相手のDFラインを切り裂くスルーパス、一時代を築いたセルティックの下部組織で“俊輔ターン”と今も受け継がれる鋭い切り返し、PKと同じ感覚と言われた得意のFK――。プロ生活26年、常に誰にもまねできないプレーで多くのファンをとりこにしてきた。「仲間に良いパス、全体を見渡したプレーだったり、普段通りのプレーをしたい」。最後も俊輔らしさ全開で締めくくるつもりだ。
そのための準備もしてきた。約5カ月ぶりの出場で、得意のFKやヘディングシュートで相手のゴールを脅かした16日のホーム金沢戦。俊輔は試合を終えるとクラブハウスに戻り、熊本戦へ向け入念にケアを行っていた。試合に出続けていた時の、お決まりのルーティンだ。「応援してくれているファン、昔から支えてくれた方々がいる。三ツ沢(ホーム)ではあいさつができなかった。そういう思いも込めてプレーしたい」。日本サッカー界をけん引し続けたレジェンドが、さまざまな思いを胸に、熊本で現役最後のピッチに立つ。