工藤壮人さんを古巣・柏が追悼「サッカー選手として、一人の人間として、尊敬に値する偉大な存在でした」

2022年10月22日 14:59

サッカー

工藤壮人さんを古巣・柏が追悼「サッカー選手として、一人の人間として、尊敬に値する偉大な存在でした」
2015年、ヘッドで前線にパスを出す柏時代の工藤壮人さん Photo By スポニチ
 21日に急逝した元日本代表FW工藤壮人さん(享年32)を悼み、古巣であるJ1柏が22日、公式サイトで追悼した。
 工藤さんは柏の下部組織で育ち、柏ユースでは日本代表DF酒井宏樹らとプレーした。09年にトップチームに昇格し、11年にはJ1初優勝に貢献。13年にはザッケローニ監督が率いる日本代表に初選出され、東アジア選手権で優勝に貢献するなど4試合に出場し2得点を記録した。

 15年を最後に柏を退団。カナダ・バンクーバー、広島、山口、オーストラリア・ブリスベンを経て今季から宮崎に加入。リーグ戦では9月25日の今治戦まで21試合に出場し3得点を挙げていた。

 クラブの発表した追悼文全文は以下の通り。

 10月21日、元柏レイソル選手で、テゲバジャーロ宮崎所属の工藤壮人選手(32)が逝去されました。ご訃報に接し、クラブ一同、心から哀悼の意を捧げます。

 工藤選手は2000年、小学4年時から柏レイソルの育成組織に加入し、U-12、U-15、U-18と9年間プレー。2009年にトップチームに昇格すると、翌2010年から主力選手としての華々しい活躍が始まりました。その年J2リーグ10得点でJ1昇格に貢献すると、翌2011年にはリーグ戦7得点でクラブ史上初のJ1リーグ制覇の立役者の一人となりました。

 さらに、2011年FIFAクラブワールドカップ出場、2012シーズンの第92回天皇杯制覇、2013年にはヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)で決勝ゴールを決めてMVPを受賞。AFCチャンピオンズリーグには3シーズン出場し、2013年にはベスト4まで進出。2013年には日本代表に選出されるなど国内外に広く認められるストライカーとなりました。

 レイソルでは2015年までプレーし、この間挙げたJ1リーグでの56得点は、クラブ史上最多記録として今なお輝いています。その後はカナダ、広島、山口、オーストラリア、宮崎と、常に挑戦し、立ち向っていく彼らしい姿勢を見せ続けてくれていました。

 昨夜からの報道や記事、SNSには、クラブの垣根を越えて日本全国のサッカー関係者やファンからの工藤選手への言葉、思い出にあふれています。実直で、心優しく、いつも笑顔で接する工藤選手の人柄が偲ばれます。サッカー選手として、一人の人間として、尊敬に値する偉大な存在でした。

 ここに故人の生前のご功績を偲ぶとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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