【森保Jの26人】冨安健洋 両利きの“攻撃的センターバック”

2022年11月13日 04:50

サッカー

【森保Jの26人】冨安健洋 両利きの“攻撃的センターバック”
冨安健洋 Photo By スポニチ
 対人や空中戦の強さ、高さ、スピード、スタミナ、正確なフィード、判断力、ゲームを読む力。DFとして卓越した資質を備える中でも左右で遜色なく使える両利きの特性は傑出している。所属する世界最高峰リーグ・英プレミアのアーセナルでも本職はセンターバックながらその特性を武器に左右のサイドバックで存在感を発揮。指揮を執るアルテタ監督を「どちらが利き足か分からない。育成過程が知りたい」とうならせるほどだ。
 ジュニアユースから17歳でトップチームに上がるまで指導者として冨安に関わったJ1福岡の藤崎義孝強化担当(47)によると中学入学時にはすでに両足を使えていた。「めちゃくちゃうまかったと言えるような選手ではなかった」と笑って振り返るが「小学生年代からの指導者も関わっているんでしょう。利き足じゃない左足でも蹴って凄いなと思っていた」。右足の方がより細かいことができるが、左足の方がより遠くに蹴ることができる。距離を伸ばし正確性をつけることで右も左も磨き上げた。

 当時ボランチで起用した藤崎氏らスタッフは将来的にDFでの活躍を期待した。「あれだけの身長でスピードがあってしかも両足使えていた。そんなセンターバックって過去の日本代表にいない。チームのサッカー自体を攻撃的に進化させられる選手」。初のW杯。冨安が世界の舞台で輝きを放つ。(村田 有子)

 ◇冨安 健洋(とみやす・たけひろ)1998年(平10)11月5日生まれ、福岡市出身の24歳。福岡U―18在籍時、17歳でトップチーム昇格。18年にベルギーのシントトロイデンに移籍。同年、10代のセンターバック初となるA代表選出。19年にボローニャ、21年にアーセナルへ移籍。国際Aマッチ29試合1得点。1メートル87、84キロ。利き足は両足。

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